AutoCADのエラーについてお探しですね。

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AutoCADで「フェイタルエラー」が出たときの対処法|再インストールする前に試してほしいこと

仕事でAutoCAD(オートキャド)を使っている最中に、突然画面が固まって「フェイタルエラー(Fatal Error)」というメッセージが出て、強制終了してしまう…。

これ、設計の仕事をしている人にとっては本当に怖いトラブルですよね。

保存していなかったデータが消えてしまうだけでなく、再起動してもまた同じエラーが出て、仕事が全然進まなくなることもよくあります。

こんなとき、多くの人が「ソフトを再インストールしなきゃ!」と焦ってしまいがちですが、ちょっと待ってください。

再インストールは最後の手段として取っておきましょう。

時間もかかりますし、設定を最初からやり直すのも面倒です。

実は、再インストールする前に試せる対処法がいくつもあって、原因によっては数分で解決することもあるんです。

この記事では、AutoCADでフェイタルエラーが出たときに、まず何を確認すればいいのか、そして状況に合わせた具体的な対処法を分かりやすく説明していきます。

最初にやること|特定の図面だけの問題か、全体の問題か見極める

フェイタルエラーが出たとき、手当たり次第に対処法を試すのではなく、まず「どんなときにエラーが起きるのか」を確認することが大切です。

エラーの原因は大きく分けて2つ。

「特定の図面ファイルが壊れている場合」と、「AutoCAD本体やパソコンの環境に問題がある場合」です。

まずは、エラーが出た図面とは別のファイルを開いてみてください。

もし、前に作った別の図面や、新しく作った何も描いていない図面なら普通に動くようなら、原因は「さっきまで作業していた図面ファイル」にある可能性が高いです。

この場合、ソフト自体は正常なので、再インストールしても意味がありません。

壊れたファイルを修復することに集中しましょう。

逆に、どの図面を開いてもエラーが出る場合や、AutoCADを起動した直後(図面を開く前)にフェイタルエラーが表示される場合は、ソフトの設定ファイルが壊れていたり、WindowsのOSとの相性が悪かったり、グラフィックボードのドライバーに不具合があったりする可能性があります。

特に、Windows Updateが実行された直後にトラブルが起きるケースはすごく多いので、最近パソコンに何か変化がなかったか思い出してみてください。

まずはこの切り分けをしてから、自分の状況に合った対処法を試してみましょう。

【図面が原因の場合】ファイルを修復したり変換したりしてみる

特定の図面ファイルを開いたり操作したりするときだけエラーが出るなら、そのデータ自体が壊れているか、AutoCADが処理できない変な情報が入っている可能性があります。

特に、他の会社からもらったデータや、Jw_cadなど別のCADソフトから変換したデータを使っているときによく起こります。

一番基本的な対処法は、AutoCADに最初から入っている「図面修復機能」を使うことです。

AutoCADを起動して(図面は開かない状態で)、左上のAマークのメニューから「図面ユーティリティ」→「修復(Recover)」を選びます。

ファイル選択の画面が出てくるので、エラーが出る図面を選んで開いてみてください。

軽い問題なら、この操作だけで内部データが修復されて、普通に開けるようになります。

もし開けたら、すぐに別の名前で保存して、さらに「監査(Audit)」というコマンドを実行して、図面の中のエラーを完全に取り除いておくと安心です。

また、他社のCADで作ったデータが含まれていると、線の種類や画層の情報がAutoCADと合わなくてエラーになることがあります。

そんなときに便利なのが、オートデスク社が無料で提供している「DWG TrueView」というビューワーソフトです。

DWG TrueViewには「DWG変換」という機能があって、エラーが出る図面を一度このソフトで開いて、別のバージョン(例えば2013形式など)に変換して保存し直すと、内部の変なデータが整理されて、AutoCADで開けるようになることがあります。

【ソフトが原因の場合】設定をリセットしたり環境を確認したりする

どの図面ファイルを開いてもエラーが出る場合や、起動すらできない場合は、AutoCADの設定や動作環境を見直す必要があります。

長い間使っていると、一時ファイルや設定ファイルにゴミが溜まって、それが動作を不安定にさせることがあるんです。

効果的な方法の一つが、「設定を既定にリセット」という操作です。

Windowsのスタートメニューから「Autodesk」または「AutoCAD」のフォルダを開くと、「設定を既定にリセット」というツールが見つかるはずです。

これを実行すると、リボンやツールバーの配置などのカスタマイズ情報は初期化されてしまいますが、ソフト内部のおかしくなった設定ファイルがクリアされて、動作が安定することが多いです。

再インストールするよりずっと早く終わるので、ソフト自体の調子が悪そうなときは試してみる価値があります。

あと、ハードウェアアクセラレーション(グラフィックボードの支援機能)が影響している可能性もあります。

もしAutoCADがなんとか起動できるなら、画面右下のステータスバーにあるグラフィックス設定のアイコンを右クリックして、ハードウェアアクセラレーションを「オフ」にしてみてください。

これで動作が安定するなら、使っているグラフィックボードのドライバーが古いか、AutoCADとの相性が悪い可能性があります。

グラフィックボードのドライバーを最新版に更新すれば、機能をオンに戻しても安定するかもしれません。

WindowsのOSとの相性と「動作環境」の壁

ここまで紹介した方法を試してもダメで、特に「Windows Updateをしてから調子が悪い」「パソコンを新しくしてからエラーが出るようになった」という場合は、AutoCADのバージョンとWindowsのOSの相性を疑ってみてください。

AutoCADには、バージョンごとにちゃんと「動作環境(対応OS)」が決められています。

例えば、AutoCAD LT 2015や2016などの古いバージョンは、Windows 10やWindows 11での動作をメーカーが保証していません。

ネット上では「裏技的にインストールする方法」や「互換モードで動かす方法」が紹介されていることもありますが、これらはあくまで一時的な回避策です。

OSがアップデートされてWindowsの内部の仕組みが少し変わるだけで、昨日まで動いていたソフトが突然「フェイタルエラー」を出して起動しなくなることは十分あり得ます。

特に、.NET Framework(ドットネットフレームワーク)というWindowsの基本プログラムのバージョンが、古いAutoCADが必要としているものと合わなくなって、エラーが頻繁に出るケースがよくあります。

もし、今使っているAutoCADが、今のWindowsのOSに対応していない古いバージョンなら、残念ながら根本的な解決策は「対応している新しいバージョンのAutoCADを導入すること」になります。

再インストールやOSを前のバージョンに戻すことで一時的に直ることもありますが、セキュリティの問題や将来的な安定性を考えると、動作保証されていない環境で使い続けるのには限界があります。

エラーと戦う時間とコストと、最新版を導入するコストを比べて、仕事に支障が出る前に環境を新しくすることも、大事なトラブル対策の一つだと考えてください。

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