AutoCADの3Dの使い方をお探しですね。

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AutoCADで3Dモデリングを始めよう!2D図面しか使ったことがない人のための入門ガイド

「AutoCADって平面図を描くソフトでしょ?」そう思っている方、実はもったいないです。

普段使っているそのAutoCAD、実は最初から3D機能がバッチリ入っているんです。

わざわざ新しいソフトを買わなくても、使い慣れたAutoCADだけで平面図を立体にして、お客さんへの説明や納まりチェックに使えます。

この記事では、今まで2D機能しか触ってこなかった設計者の方向けに、AutoCADで3Dを始めるための準備と、最低限これだけは覚えておきたい基本操作を丁寧に説明していきます。

2Dがある程度使えるなら、3Dへのステップアップは思ったより簡単です。

今日から「2Dも3Dも使いこなせる設計者」を目指しましょう。

見出し1:今こそAutoCADの3D機能を使うべき理由

最近はBIMや高級な3D CADを導入する会社も増えていますが、AutoCADの3D機能には独自の強みがあります。

一番大きいのは、**今まで描いてきた2D図面をそのまま活かせる**ことです。

ゼロからモデリングソフトで形を作るんじゃなくて、すでにある平面図や立面図の線を「下書き」として使えるので、正確な寸法の3Dモデルを短時間で作れるんです。

それに、**見ればすぐ分かる**のも大きなメリットです。

2D図面だけだと、配管がぶつかってないか、複雑な取り合い部分がちゃんと納まるか、家具と壁の隙間は大丈夫かなど、パッと見で判断するのは難しいですよね。

でも3Dにしちゃえば、「あ、ここぶつかってる」「この隙間狭すぎ」って一目で分かります。

お客さんに説明するときも、専門的な図面を見せるより、グルグル回せる3Dモデルを見せた方が話が早いことも多いです。

AutoCADの3Dは、ハイクオリティなレンダリングまではいらないけど、正確に形をチェックしたいという実務のニーズにピッタリなんです。

見出し2:まずは画面を3Dモードに切り替えよう

2D作図用の画面のままだと、3Dはやりにくいです。

まずはAutoCADの画面を3D作業用に変えるところからスタートしましょう。

画面右下にある歯車マーク(ワークスペースの切り替え)をクリックして、「3D モデリング」を選んでください。

すると、上の方にあるリボンメニューが「ホーム」「ソリッド」「サーフェス」といった3D専用のメニューに変わります。

これで、押し出しとか回転とかの3Dコマンドがすぐ使えるようになります。

次に大事なのが**「視点の動かし方」**です。

2Dだとずっと真上から見下ろしてましたが、3Dでは斜めから見る必要があります。

Shiftキーを押しながらマウスの中ボタン(ホイール)を押し込んで、マウスを動かしてみてください。

これが「オービット(自由回転)」で、モデルを好きな角度から眺められます。

画面右上の「ViewCube(ビューキューブ)」っていう四角いやつを使えば、ワンクリックで「南東から見た図」とか「真上から見た図」みたいに、きちんとした角度に戻せます。

まずはこの視点操作に慣れることが、ストレスなく3Dを使うコツです。

見出し3:平面を立体にする基本ワザ

AutoCADでのモデリングの基本は、閉じた2D図形を上に伸ばして立体にする「ソリッドモデリング」です。

ここで一番よく使うのが**「押し出し(EXTRUDE)」**と**「プレスプル(PRESSPULL)」**の2つです。

「押し出し」は、ポリラインで描いた閉じた図形を選んで、高さを入力すれば立体になります。

「プレスプル」は、線で囲まれた部分の中をクリックするだけで、その面をニュッと持ち上げて立体にできる便利なツールです。

壁を立てたり、床を作ったりする作業の9割は、この2つでできちゃいます。

いくつか立体を作ったら、今度はそれらを**くっつけたり削ったり**します。

これを「ブーリアン演算」って言います。

例えば、壁に窓の穴を開けたいとき。

まず壁になる大きな箱を作って、次に窓のサイズの小さい箱を、穴を開けたい場所に置きます。

ここで**「差(SUBTRACT)」**コマンドを使って、壁(残したい方)を選んでEnter、次に窓用の箱(引く方)を選んでEnterを押すと、キレイに穴が開きます。

逆に**「和(UNION)」**を使えば、バラバラのパーツを一つの塊にまとめられます。

粘土をこねる感覚に近いので、理屈で考えるより実際に触ってみた方が早く覚えられますよ。

見出し4:「UCS(座標系)」を理解すれば自由自在

AutoCADで3Dをやるとき、2Dユーザーが一番つまずくのが**「座標系」**の考え方です。

普通、AutoCADは地面にあたるXY平面にしか図形を描けません。

でも3Dだと「壁の表面に文字を書きたい」とか「斜めの屋根に天窓を描きたい」みたいなことがよくあります。

そんなときに使うのが**「UCS(ユーザー座標系)」**です。

簡単に言うと、「どこを『地面(作図する面)』として扱うか」を一時的に変える機能です。

一番簡単なのは**「ダイナミックUCS」**機能を使うことです。

これがオンになっていれば(F6キーで切り替え)、コマンドを実行しているときにマウスを立体の表面に合わせるだけで、自動的にその面が作図面として認識されます。

わざわざ座標設定をいじらなくても、壁面に直接円を描いて窓枠を作ったり、傾いた面に沿って柱を立てたりできるんです。

UCSをマスターすれば、AutoCAD 3Dはかなり自由に使えるようになります。

「あれ、変なところに線が描かれちゃった」ってときは、まず座標系がどこを向いているか確認する癖をつけましょう。

まとめ:まずは簡単な形から挑戦してみよう

AutoCADの3D機能は奥が深いですが、実務で使えるレベルになるために全部の機能を覚える必要はありません。

「ワークスペースの切り替え」「押し出し・プレスプル」「差・和の演算」「UCSの意識」という4つのポイントを押さえるだけで、シンプルな家具を作ったり、部屋の空間チェックをしたりするには十分です。

まずは、いつも描いている図面の中から、テーブルとか棚とか簡単な家具を一つ選んで、それを3Dにしてみることから始めてみてください。

2D図面の線がそのまま立体の下書きになる便利さを体験すれば、きっと3Dモデリングが楽しくなるはずです。

2Dの正確さと3Dの分かりやすさ、両方を使いこなせるスキルは、設計者としてのあなたの武器になります。

さあ、今日から3Dの世界に飛び込んでみましょう!

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