AutoCADの回転の使い方をお探しですね。
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AutoCADで傾いた図面をまっすぐに!「参照回転」の使い方と正確な移動コピーの方法
AutoCADで図面を描いていて、スキャンした地図や他の人からもらった図面が微妙に傾いていて困ったことはありませんか?角度を測って回転させても、小数点以下の細かい誤差が残ってしまい、ピタッと水平・垂直にならないことってよくありますよね。
そんなときに便利なのが、角度を計算しなくても図形を正確な角度に合わせられる「参照回転」というテクニックです。
この記事では、傾いた図面をまっすぐに直す「参照回転」の具体的な手順と、位置合わせを楽にする「ALIGN(位置合わせ)」コマンド、そして正確な移動コピーの基本について、わかりやすく説明していきます。
1. 角度を計算しなくてOK!「参照回転」ってどんな機能?
AutoCADで図形を回転させるとき、多くの人は「回転(ROTATE)」コマンドを使いますよね。
でも、そのときに「角度」を数字で入力していませんか?たとえば、今の傾きを測って「32.5度」だったから、元に戻すために「-32.5」と入力する、というやり方です。
でも実は、この方法だと測りきれない細かい端数が残ってしまって、完全に水平・垂直にならないことが多いんです。
特に、スキャンした紙の図面や測量図なんかは、きりの悪い角度で傾いていることがほとんどです。
そこで使いたいのが、回転コマンドに隠されている「参照(Reference)」という機能です。
これは「今の角度(始点と終点)」をAutoCADに教えて、「新しい角度(水平や垂直)」を指定することで、相対的に回転させる機能なんです。
この機能の一番いいところは、今の角度が何度なのか調べなくていいという点!図形の上の2つの点をクリックして「この線を基準にしてね」と教えるだけで、その線を完全に水平(0度)や垂直(90度)にピタッと合わせることができます。
これで、数学的に100%正確な回転ができるので、後で作図するときに誤差で困ることもなくなります。
2. やってみよう:傾いた図面を「参照」で水平にする手順
では実際に、微妙に傾いている図面をまっすぐ(水平)にする手順を見ていきましょう。
ここでは、ある線を基準にして、全体を水平に戻すケースで説明します。
まず、「ホーム」タブの「修正」パネルから「回転(ROTATE)」コマンドを選んで、回転させたい図形全体を選択してEnterキーで確定します。
次に、回転の中心となる「基点」を指定しますが、ここがポイントです。
水平にしたい線の端っこ(角)を、オブジェクトスナップを使って正確にクリックしてください。
基点を指定すると、普通なら回転角度を入力する画面になりますが、ここでコマンドラインをよく見て、オプションの「参照(R)」を選ぶか、キーボードで「R」と入力してEnterキーを押します。
すると表示が「参照する角度」に変わります。
ここで、傾いている線の「基点(さっきクリックした点)」をもう一度クリックして、続いてその線の「反対側の端っこ」をクリックします。
これでAutoCADは「この2つの点を結ぶ線の角度」を基準として覚えてくれました。
最後に「新しい角度」を聞かれるので、キーボードで「0」と入力するか、直交モード(F8キー)をオンにして水平方向にマウスを動かしてクリックします。
この操作で、元の角度が何度だったとしても、指定した線が完全に水平な状態になります。
3. 移動と回転を一気にできる「ALIGN(位置合わせ)」コマンド
図形を別の場所に移動させながら、その場所の角度に合わせて回転もさせたいときは、「移動」と「回転」を別々にやるより「ALIGN(位置合わせ)」コマンドを使う方が断然ラクです。
ALIGNコマンドは、図形の「移動」「回転」、そして必要なら「サイズ変更(スケーリング)」まで、1回の操作で全部できちゃう便利な機能なんです。
特に、建物の図面を敷地の境界線に沿わせたり、部品を斜めの壁に配置したりするときにすごく役立ちます。
リボンメニューに表示されていないこともありますが、キーボードで「AL」と入力すれば素早く呼び出せます。
使い方はとてもシンプルです。
コマンドを起動して図形を選んだら、「第1のソース点(移動元の点)」と「第1の目的点(移動先の点)」を順番にクリックします。
続いて「第2のソース点(回転合わせの基準点)」と「第2の目的点(回転合わせの先)」をクリックします。
2D図面なら、この2組の点を指定するだけで十分です。
Enterキーを押すと「オブジェクトを尺度変更しますか?」と聞かれますが、サイズを変えずに移動・回転だけしたいときは「いいえ(N)」を選びます。
これで、図形が指定した2つの点にピタッと吸い付くように移動・回転して、きれいに配置されます。
複雑な角度計算や位置合わせの手間がグッと減るので、ぜひ覚えておきたいテクニックです。
4. 座標とスナップを使った正確な「移動」と「コピー」
回転だけじゃなく、「移動(MOVE)」や「複写(COPY)」でも、マウスでドラッグ&ドロップするだけに頼るのはちょっと危険です。
AutoCADの強みである正確さを活かすには、「相対座標入力」と「オブジェクトスナップ」を使いこなすことが大切です。
たとえば、ある図形を「今の位置から右に1200、上に600」移動させたいときは、基点をクリックした後に「@1200,600」と入力します。
「@」マークは直前の点を基準にする「相対座標」という意味で、これを使えば計算の手間なく正確な位置へ移動できます。
また、図形を配置するときは「基点」の選び方が作業のスピードを左右します。
図形の近くを適当にクリックするんじゃなくて、オブジェクトスナップ(Shift+右クリックでメニュー表示)を使って、「端点」「中点」「図心」などを正確に捉えることが重要です。
たとえば、部屋の真ん中に家具を置きたいときは、移動の基点として家具の「図心」や「幾何学中心」を選んで、目的点として部屋の対角線の「中点」をスナップさせる、といった工夫をすれば、補助線を引かなくても一発で配置が決まります。
回転コピー(ROTATEコマンドの中の「コピー(C)」オプション)をするときも同じように、正確な基点スナップと数字入力を組み合わせることで、データの整合性が取れたきれいな図面を作ることができますよ。
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