AutoCADのグループ化についてお探しですね。
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ブロックと何が違うの?AutoCAD「グループ化」のメリットと使い分けを解説
AutoCADで図面を描いたり修正したりしていると、「この線と文字を、とりあえずまとめて動かしたいな」って思うこと、よくありますよね。
でも、そのたびに「ブロック定義」をして名前を付けて…というのは、正直めんどくさい。
しかも、一度しか使わないのにブロックを増やすのは、図面がゴチャゴチャしちゃって困ります。
そんなときに便利なのが、今回紹介する「グループ化」という機能です。
ExcelやPowerPointでおなじみのグループ化と同じような感覚で、複数の図形をひとまとめにできるんです。
ただ、AutoCADのグループ化は、ブロック機能と似ているようで実はけっこう違います。
この違いをよく分からないまま使っていると、「図形が選べなくなった!」とか「他の会社にデータを渡したらバラバラになってた…」なんてトラブルになることも。
この記事では、AutoCADのグループ化機能の基本的な使い方から、ブロックとの大きな違い、そして実際の仕事でどう使い分けるかまで、分かりやすく説明していきます。
ブロックとどう違うの?グループ化の基本を知ろう
AutoCADには、複数の図形をまとめて扱う方法が2つあります。
それが「ブロック」と「グループ」です。
似ているようで、中身は全然違うんです。
まず「ブロック」は、図形の「型」を作って、それを図面に配置していく機能です。
だから、ブロックを1つ修正すると、配置してある同じブロック全部に修正が反映されます。
部品の数を数えることもできるので、「何回も使う部品を管理する」ための機能といえます。
一方「グループ」は、選んだ図形に「同じグループだよ」っていう目印をつけて、ひとまとめにする機能です。
ブロックみたいに「型」と「コピー」の関係じゃないので、グループ化した図形をコピーしても、元のグループとは別物になります。
グループの中の図形を修正しても、コピーした方には影響しません。
つまり、グループ化は「選んだり動かしたりするときに便利な、仮のまとめ方」なんです。
図面データをきっちり管理するためのものじゃないんですね。
この違いを知らないで、「簡単だから」という理由だけで全部グループ化しちゃうと、あとで困ることがあります。
たとえば、設備図面で機械をグループ化して配置すると、あとで「機械の一覧表」を自動で作ろうとしたときにデータが取り出せない…なんてことに。
それぞれの機能の特徴(ブロックは管理用、グループは作業の手助け用)をちゃんと理解しておくことが、AutoCAD上達のコツです。
グループ化のいいところと、実際の使いどころ
グループ化の一番のメリットは、なんといっても「手軽さ」と「使いやすさ」です。
ブロックを作るときは、「ブロック定義」コマンドを実行して、基準点を決めて、名前を付けて…という手順が必要です。
でもグループ化なら、まとめたい図形を選んでコマンドを実行するだけ。
名前を付ける必要もありません(自動で名前がつきます)。
この手軽さは、修正作業に追われる現場ではすごく助かります。
よく使われるのが、レイアウトを検討したり、一時的に図形をまとめておきたいときです。
たとえば、建築図面で部屋のレイアウトを変えるとき、机と椅子とパソコンのセットをグループ化しておけば、ワンクリックでセット全体を選んで動かせます。
細かい調整が必要になったら、グループを解除しなくても、個別に位置を調整できることもあります(設定によりますが)。
こんなふうに、いろいろ試してみる段階では、きっちりしたブロックよりも柔軟なグループ化の方が作業しやすいんです。
あと、複雑なハッチング(模様)とその枠線をセットにしておくときにも便利です。
ハッチングを動かすとき、うっかり枠線だけ選んじゃって、ハッチングとズレちゃった…なんてミス、よくありますよね。
これらをグループ化しておけば、いつもセットで動くので選び忘れを防げます。
「今はバラバラになってほしくないけど、ずっと部品として管理するほどじゃない」っていう図形には、グループ化がピッタリです。
基本操作をマスターしよう|作り方・編集・解除の方法
グループ化の操作はとっても簡単ですが、スムーズに使いこなすために覚えておくといい方法がいくつかあります。
まずグループの「作り方」ですが、リボンの[ホーム]タブにある[グループ]パネルから[グループ]ボタンをクリックして、まとめたい図形を選んでEnterキーを押すだけです。
キーボード派の人は「GROUP(またはG)」コマンドを使います。
作ったグループを選ぶと、グレーの枠が表示されて、ひとまとまりになっていることが分かります。
次に大事なのが、グループへの図形の「追加」と「削除」です。
一度作ったグループに、「この線も一緒にまとめたい」とか「この文字だけはグループから外したい」って思うこと、けっこうありますよね。
そんなときは、リボンの[グループ編集]ボタンを使うか、「GROUPEDIT」コマンドを実行します。
画面の指示に従って、対象のグループを選んだあと、「オブジェクトを追加」か「オブジェクトを除去」を選んで編集します。
わざわざグループを解除して作り直す必要がないので、この編集機能を覚えておくと作業がすごくラクになります。
そして、一番注意が必要なのが「グループ選択のON/OFF」の切り替えです。
AutoCADには「PICKSTYLE」っていう設定があって、これでグループ機能が働くかどうかが決まります。
初心者がよくハマるトラブルが、「グループ化したはずなのに、クリックすると1つずつ選ばれちゃう」っていう現象。
これはグループが解除されたんじゃなくて、グループ選択モードがOFFになってるだけなんです。
この切り替えは、ショートカットキー「Ctrl + Shift + A」または「Ctrl + H」(バージョンによります)で一発でできます。
知らないうちにキーを押しちゃってモードが変わってることもあるので、変な動きをしたらまずこのショートカットを試してみてください。
ここは要注意!グループ化のデメリットとトラブル対策
すごく便利なグループ化ですが、実際の仕事で使うときには気をつけるポイントがいくつかあります。
これを知らないで使いまくると、自分だけじゃなく一緒に仕事をする人や、データを渡す相手にも迷惑をかけちゃうかもしれません。
特に注意したいのが「データの互換性」と「誤操作のリスク」の2つです。
まずデータの互換性について。
グループ情報はAutoCAD独自の機能なので、他の会社のCADソフトにDXF形式なんかで変換して渡すと、グループ情報が消えてバラバラになっちゃうことがあります。
また、図面間を「コピー&ペースト」で移動させたときも、ブロックと違ってグループが外れちゃうケースがあります。
だから、社外に提出する図面や、将来いろんな環境で編集される可能性があるデータでは、グループ化に頼りすぎない方が安全です。
大事な部品やマークは、互換性の高いブロックにしておきましょう。
他にも、グループ化にはこんなデメリットがあります。
* **クイック選択で探せない**:
「グループ」をオブジェクトタイプとして指定できないので、図面の中から特定のグループだけを一気に選んで色を変える、みたいな操作が苦手です。
* **ファイルが重くなる**:
名前なしグループ(*A1みたいなやつ)をたくさん作ってそのままにしておくと、図面の中に不要な情報がたまって、ファイルサイズが大きくなる原因になります。
* **他の人が分かりにくい**:
他の人が作った図面を触るとき、見た目ではグループ化されてるかどうか分からないので、知らないうちに図形全体を動かしちゃう事故が起きやすいです。
結論として、賢い使い分けは、「自分一人で作業してる間の仮のまとめ方」としてグループ化を使って、図面を完成させて他の人に渡すときや、ずっと残す部品にする場合は「ブロック化」か「グループ解除(UNGROUP)」をするのがベストです。
グループ化はあくまで作業を効率よくするための「道具」であって、図面の構造そのものにするべきじゃない、っていうことを意識して使いましょう。
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